アレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎とは、目の表面に花粉などのアレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)が付着して、結膜に炎症を起こす病気です。結膜とは、まぶたの裏側と白目の部分を覆っている粘膜のことです。
花粉などが原因の、特定の季節にのみ症状があらわれるものを季節性アレルギー性結膜炎といい、雑草、樹木やイネ科の植物の花粉が原因であることが多く、一定の季節に症状がみられることが特徴です。 一年中症状がみられるものは、通年性アレルギー性結膜炎といい、主な原因としてはほこり、ダニや動物のフケなどのハウスダストがあります。常に身の回りにあるので、季節に関係なく症状が現れます。梅雨から夏や冬に症状が悪くなることが多いです。
重症のものでは、子どもに多くみられる春季カタルで、かゆみが非常に強く、角膜潰瘍ができて痛み、視力低下につながることがあります。コンタクトレンズを使っている人で汚れたコンタクトレンズを装用することでアレルギー反応を引き起こし、症状が悪くなることが多いです。特にソフトコンタクトレンズは、汚れやすいため、アレルギー性結膜炎を生じやすくなります。
まずは原因を調べ、抗アレルギー薬の治療を行いますが、なるべく原因となる物質を回避するという患者さんの日頃のケアも大切になります。
- 自分で出来る予防法
- ●季節性アレルギー性結膜炎の場合
花粉が飛散する時期の外出は、めがねやマスクを使用し、できるだけ花粉との接触を避けるようにしましょう。また、窓を開けないようにしたり、外に干した洗濯物や布団はよく花粉を落としてから取り込みましょう。
●通年性アレルギー性結膜炎の場合
部屋をよく掃除し、常に清潔に保ちましょう。なるべくじゅうたんは避け、ほこりがたまらないようにします。